コンセントは家造りの後半でプランニングします。図面や建築途中の建物内で進めていくため、家具や家電の設置位置をイメージしにくく、つい軽視してしまいがちです。その結果、新居に住み始めてから「コンセントが足りない！」や「コンセントの位置が使いにくい！」などといった不満が出てきてしまうのです。

しかし、後から簡単にコンセントを追加したり、位置を変更することができるものではないだけに、家造りの際にはしっかりとコンセントをプランニングしておいた方がいいのです。このような不満は些細なことのようにも感じられますが、生活に与える影響は意外と大きいのです。

住宅の中でも最も計画しておく必要があるのが、キッチン・ダイニングといえます。使用する家電の数、そして電気の容量を確認して、しっかりとプランニングしておかないとよくブレーカーが落ちてしまい生活への不満が出てきてしまうのです。冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなどといった大きさのある電化製品や、毎日のように使用する電化製品のコンセントは、あらかじめ利用しやすい位置に設置して、適所にコンセントを設けておくことでしょう。これらは一度設置すると後から移動させることがほとんどないため最初に設置する位置が大事となります。見落とされてしまうことが多いのが、ハンドミキサーやフードプロセッサーなどといったときどき使用するキッチン家電のコンセントです。シンクとコンロの間の作業スペース部分にコンセントを設けておくことで、これらのキッチン家電を利用しやすくなるだけでなく、スマホやタブレットなどを充電しながらレシピ検索することも可能となります。

また、ダイニングにおいては、テーブルより高い位置にコンセントを設けておくことでホットプレートなどのキッチン家電を利用するときに重宝します。コンセントへの満足度は暮らしやすさに大きく影響してきます。暮らしをイメージし、適材適所にコンセントを設けておき、便利で豊かな暮らしを手に入れたいものです。