注文住宅を建てるときは、資金計画をしっかりと立てることが大切です。資金計画とは、どのくらいのお金が必要で、どこからどうやって調達するかを考えることです。資金計画をもっと詳しく調べておくべきなのは、以下の理由があります。
資金計画に必要性
注文住宅は、一般的な建売住宅やマンションに比べて、高額になりやすいです。自分の希望に合わせて設計や仕様を決めることができますが、それに伴って費用もかさみます。予算を超えないように、必要な費用を把握しておく必要があります。例えば、広さや間取り、建材や設備、外観や内装など、注文住宅の費用に影響する要素はたくさんあります。これらの要素を一つ一つ検討して、自分の希望と予算のバランスを見つけることが大切です。
自己資金と住宅ローン
注文住宅の資金調達には、主に自己資金と住宅ローンが使われます。自己資金は、貯金や預貯金、退職金など、自分で用意できるお金のことです。住宅ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関から借りるお金のことです。自己資金と住宅ローンのバランスを考えることが重要です。自己資金が少ないと、住宅ローンの返済額や利息が多くなります。住宅ローンが多いと、審査に通りにくくなったり、返済に苦労したりする可能性があります。例えば、35年間で返済するとして、月々約11万円の返済額になるとします。これは年収500万円の場合、収入の約26%に相当します。一般的には収入の25%以下が目安とされていますので、無理のある返済額になってしまいます。
建築費以外の項目
注文住宅の資金計画には、建築費だけでなく、その他の費用も含める必要があります。その他の費用とは、土地代や仲介手数料、登記費用や税金、設計料や諸経費などです。これらの費用は、建築費の10~20%程度に相当することもあります。例えば、建築費3000万円の注文住宅を建てる場合、その他の費用は300~600万円かかる可能性があります。また、引っ越し後にかかる費用も考慮する必要があります。例えば、家具や家電の購入費用や引っ越し費用、固定資産税や管理費などです。
無理なく快適に暮らすために、資金計画を立てるためには、専門家のアドバイスを受けたり、シミュレーションツールを使ったりすると便利です。