一戸建てやマンションを買う行為は、人の一生の中で一番高い買い物だと例えられる事があります。
数千万円というお金が動くことも珍しくなく、時には億を超える場合もあるでしょう。
しかし家を買う時には、実は一番気にしがちなお金のこと以外にも注意しなければならないポイントがいくつかあります。
お金同様、ケースによってはお金以上に大切なことになるかもしれません。
コスパの他に大切にしなければならない3つのポイントを紹介します。
①土地
家を買う時に人によって大きく違うのがこの土地問題です。
実家の親から土地を分けてもらったり安く譲ってもらうケースもあるのですが、新しく土地を探して家づくりをスタートする場合、実は今後のあなたの人生をも左右してしまうかもしれません。
なぜならどこに住むかにとって子供の学校、親の仕事や近所づきあいなど、その家族のライフスタイルが変わってしまうからです。
子どもの不登校問題がどんどん大きくなっている現在において、どの学校ならいいのか気になっている方も多いでしょう。
そして人生100年時代において、体が元気なうちは働き続けることは当たり前の世の中になりつつあります。
住む場所によって周辺の環境は大きく違ってきますから、求人状況も全く異なってきます。
家を買うということは住む場所が固定化されます。
家づくりにおいてどこに住むのかは非常に大切なポイントなのです。
②ハウスメーカー
家づくりをはじめる時に、どの会社に家づくりを依頼したらいいのか途方にくれてしまうパターンがあります。
ローコストが売りの会社や耐震防音など性能にこだわりのある会社など、テレビCMなどで流れているハウスメーカーの名前を思い出して依頼する人も多いかと思います。
ただ家をつくるということは膨大な時間を費やすことでもあります。
担当者との打ち合わせは週1回は当たり前、時には1週間に2~3回必要な場合も出てきます。
家の間取りはもちろん、コンセントの位置や壁紙の素材や色など、本当に細かい条件まで詰めていく必要があります。
最初は家づくりに積極的だったのに、途中からは流れ作業的に進んでしまって、結果的に残念ポイントが発生してしまうことも。
ハウスメーカーの担当者との相性も重要で、こちらの希望点や意図をしっかりくみ取って包み隠さず情報をオープンにする担当者との信頼関係で家づくりは進んでいきます。
現代の注文住宅においては、さまざまな規制や保証制度が充実していて、よほどの悪徳業者でない限り、いわゆる欠陥住宅と呼ばれる家になることはまずありえません。
ただやっぱり最終的には人と人との信頼関係が重要になってきます。
「私の要望と全然違う家になってしまった!」
「そんな話聞いていないぞ!」
そういうトラブルにならないよう、ハウスメーカーの担当者と関係を密にすることが、家づくりを成功させる重要なポイントです。
③家族でとことん話合う
実はこれが一番の核心かもしれません。
家づくりを進める上で、お金や住む場所など次々と決めなければならない事がでてきます。
日本の一般的な家族では、夫が主な収入を稼いで妻はあくまでも収入面では補佐的な立場になることが多いでしょう。
共働き世帯が増えている日本でも、妻は家事育児をしながら仕事をしなければならないケースが多く、しょうがなく時短勤務にしている人も多いのが現実です。
そういう家族が家づくりをはじめる場合、夫が主な収入を稼いでいるのだから主導権も夫が持っていて、話をどんどん進めてしまうケースがあります。
ただこれから膨大な時間とお金をかけて家づくりをはじめるのですから、できるだけ家族みんなでどんな家がいいのか話をしてみて下さい。
話を進めていくと、妻や子供から意外なことが聞けるかもしれません。
普段は言えなかったり、少し悩んでいたことが出てきて、家族として今後どうしていくか全員が共有できるとても良いきっかけになるからです。
もし万が一家づくりがうまくいかなかった場合でも、この時に家族みんなで話し合いをしていれば、あれだけ話をしたんだから後悔はないよねとある程度納得できるからです。
反対に一人がどんどん話を進めてしまうと、もしトラブルが発生した場合、私は関係ないよね?という事態にもなりかねません。
家をつくるということは、新しい家族をつくるという意味も込められています。
あなたにとって家づくりが家族の幸せの出発点となるよう、少し考えるきっかけとなれば嬉しいです。